テキストブック、1ページ読むのに1時間かかってます。
どんだけアホ?
だって、難しい単語ばんばん出てくるし、ビジネス用語とか日本語にしてもちんぷんかんぷん。
とりあえず、人間続ければ慣れてくるもので。
今は1時間で10ページくらい読めるようになりました。
それでも遅い。
科目に慣れるまで、外出はお預けね。
トロント大学の講義も、このままじゃ出席できないわ!
出席しなきゃ、あの可愛い男の子とも結ばれないわ!
っていつもの調子でモチベーションを高めています。
そんなこんなで、キャシーもカナダで学生始めて8ヶ月でございます。
実感するのは、カナダの教育システムの完成度。
ってかキャシーの出身大学と比べちゃってるので、もしかしたらうちの大学が遅れているのかも。
例えばね。
こっちでは、多くの大学が「ブラックボード」っていうオンラインサービスを取り入れてて。
授業のアナウンスメント、クラス内向けのメッセージボード、メール交換、プリント配布から。
レポートや宿題の提出や、授業で見たパワーポイントなどの資料の再確認までネット上でできちゃうんです。
なんてハイテク!
正直まだまだ機能があるんだけど、キャシーもまだ全然使いこなせてない。
これがあるおかげで、かなりムダが省けている感じです。
先生たちも口癖のように毎日言ってます。
「じゃ、あとはブラックボードをチェックして!」
って。
そんなハイテクな部分だけでなく。
校内のルールというか、ポリシーもかなり作りこまれていて。
特にカンニングと人権問題にはとことん力を入れています。
カンニングは北米全体で非常に深刻な問題と認識されているようで。
うちの大学なんかでは、カンニングしたら、そのセメスターの単位は取り消しくらいの処分なのですが。
今のトロントのカレッジではなんと、退学処分だそうです。
さらに、そのカンニングの履歴がずっと残るようで。
その後、北米内で他の教育を受けることも、仕事を探すことも困難になるとか。
もはや前科の境地ですね。恐ろしい。
ちなみに、うちの大学でみんなよくやってる。
論文の貸し借りやコピペ論文もカンニングと見なされます。
もうカンニングのリスクが高すぎて、これにチャレンジするアホがいるのかってレベルです。
人権問題やハラスメントも対応が本当に迅速で。
レインボーのオフィス、ポジティブスペースのセンターが各大学・カレッジにあって。
セクハラ、人種差別、いじめなど幅広くサポートしてくれます。
うちの大学のように、セクハラ委員会の窓口からゲイ差別されることもありません(実話)。
これが各教員にもしっかり叩き込まれていて。
最初の授業では、毎回これらのポリシーを紹介されます。
たまにホモフォビックな教員も居ますが、多くの教員は言葉に気をつけて。
というか、人権意識をしっかり持って、授業してくれます。
これは本当に嬉しいこと。
そんな感じで。
こっちの学生さんは幸せだな・・・。
だなんて、ちょっと羨ましくなったキャシーでした。
日本の教育もいつの日かもうちょっと「人権」や「多様性」を重視するようになるのかしら。
自民党が居座って、日の丸国歌斉唱とか愛国心とか騒いでるようじゃ・・・まだまだかしら。