キャシーはご存知の通り、母にカミングアウトしています。
今年の3月に、予定もしてなかった電撃カミングアウトで。
4月には日本を離れてしまったキャシー。
その1ヵ月の間だけでも、かなり変な親子になっていたあたしたち。
ハッテン場でいい思いをして、家に帰ってから。
「今日、ちょー可愛い子としたの!」
って報告するキャシー。
「あんた、この前会ったって言ってたフライト・アテンダントは?」
とか、早くも鋭く突っ込んでくる母。
突っ込むとこ違うよお母さん。
こんな母でも、意外と保守派で。
トロントに来てから。
「やっぱり、本当に、結婚しないの?」
とか聞いてきたりと。
親からしたら当たり前に欲しいものが、手に入らないことを悲しんでいました。
でも。
あげられないものは、あげられないので。
キャシーがあげられるものをあげるしかなくて。
少なくとも、留学先から泣きながら電話とか。
そういう心配させるようなことはしないように。
毎回、楽しい話をしてあげられるように心がけています。
だから。
トロント・プライドでフロートの上で踊っちゃったことも。
クィアガールちゃんとのパフォーマンスも。
この前のワークショップも。
毎回毎回報告してて。
お母さんも毎回笑いながら話を聞いてくれます。
そしたら、この前。
電話でこんなことを言い出す母。
「知ってる?アメリカで同性婚ができなくなったのよ?」
知ってるも何も。
デモまで参加したキャシー。
「そうなのよ。ほぼ半々だったのに、非合法化が可決されちゃったんだよ。」
って適当に返して。
で、母の反応がまたうけて。
「アメリカって怖い場所よね。なんでそんな人が居るのかしら。」
「ニューヨークに行ったら、気をつけるのよ。」
とか、めちゃくちゃ可愛い。
お母さんも、キャシーと一緒にちょっとずつ変わっているのかしら?
いつの日か、一緒にゲイクラブにでも行きたいな。
とか思うキャシーなのでした。
でもね。お母さん。
夢の中で、キャシーが熱を出してうなされているのを見て。
「あんた心配させないでよ!」
って、一方的過ぎて、キャシーどうしようもないって・・・。
もうトロントに来てから、3回これで説教されているキャシーです。