HIVへの偏見を取り除くために。

ゲイにとっては、かなり日常茶飯事なトピックである。

HIV/AIDS

日本だと、ゲイでさえ関心が意外と薄くて。

ノンケに至っては、もう他人事。

そのため、日本では発病後にようやく気付く人が多いんだそうです。

毎年新薬が開発されているHIVは、もはや死の病ではありません。

たしかに、治すことはまだ不可能ですが、発病させずに生活することは可能です。

しかし、HIVがつらいのは。

実はその病気自体よりも、周囲からの偏見だったりします。

ある程度の地位の人が、ある日HIVに感染して、それで一気に偏見に晒される。

並大抵のつらさじゃないと思います。

というのも、多くの教育現場で。

HIVを恐ろしいものとして紹介して、コンドームなしのセックスをさせない!

という理論がまかり通ってしまっていて。

HIV = 悪い病気

っていう方程式がみんなの頭の中に刷り込まれてしまったわけです。

近年、その傾向はなくなってきていますが。

未だに多くの人が、HIVに必要以上な拒絶反応を示します。

そんな社会が、HIVが持つ恐怖感を倍増させ。

偏見を助長し、それがHIV感染者の負担となり。

HIVに感染していない人は、検査に行くのさえ怖がるようになりました。

間違った教育論が、逆に状況を悪化させているわけです。

さらに、トロントではこんな法律があり。

HIV感染者HIVに感染していない人と性行為をする際には。

必ず、自分がHIVに感染していることを言わなくてはいけません。

でなければ、懲役などの厳しい罰則が待っています。

HIVを感染させる行為は、殺人とほぼ同じとみなされているからです。

しかし。

セックスしたい相手を前に、そんなことが言えるでしょうか?


カミングアウトされるたびに拒絶をされるだけなら


あなたはカミングアウトしますか?

こんな問題意識で、トロントのエイズ団体は新プロジェクトを開始させました。

HIVstigma.com


こんな気合の入ったウェブサイトで。

HIV感染者たちが、自分の現状について語っています。

多文化共生のトロントだけあり、日本語ページもあります。

HIVstigma.com (日本語ページ)

このチラシ、見覚えありませんか?

トロントにお住まいの方なら、地下鉄の広告で見ていると思います。

最初、地下鉄で見かけたときは。

トロントって進んでるわね~。


とか何気なく見ていたんですが、ACASがしっかり関わっておりました。

昨日、緊急会議で呼び出されて初めて知ることに。

この世界に踏み入れたばかりのキャシーでさえ。

今までのHIV関連プロジェクトとは、感じが違うな。

とか思っていたんですが。

HIVがこういう形で取り扱われるようになったのは、本当にここ最近の話だそうです。

日本で言えば。

LIVING TOGETHER

なんかが、HIVに対する偏見を取り除く活動をしていますが。

何せ、今回のトロントのプロジェクトは、規模が違います。

地下鉄の広告とか、いくらお金かけてるのよ。

って話ですが。

それだけこの問題が重要視されているんですね。

まだ手探りな感じもありますが、何か効果を期待できると願って。

正直、12月いっぱいで、しばらく活動から遠ざかろうかと考えていたんですが。

こんな興味深いプロジェクトが巡ってきたら。

もう少し足を突っ込んでいたくなりました。

もし最愛の人からHIVだとカミングアウトされたら・・・



あなたならどうしますか?

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