ゲイといえば、芸術に秀でているとかよく言われておりますが。
軽く迷信なような気もしつつ。
周りには確かに、デザインや映像関係を勉強している人が多い。
逆に言えば、そういう業界に入るとカミングアウトしやすいのかもしれない。
そんなキャシーも、意外と芸術好きだったりします。
小さいときから、絵をよく描いていたし。
高校のときは油絵にも手を出すくらいで。
大学は飲んでばかりで、何かを作ることから遠ざかっていましたが。
それでも友達みんなの自作映画で脚本兼主演をやったりしてました。
トロントに来てからは、芸術に触れることも多く。
感化されて、またクリエイティブになってきたキャシー。
クィアガールちゃんとのパフォーマンスを始めたのも、その影響だったりします。
そんなトロントにある最大級の美術館。
Art Gallery of Ontario(以後AGO)
ここがリニューアルオープンして、この週末ずっと入場料が無料でした。
雨の中のデモ を終えて、ゆっくりコーヒー飲んだ後。
またあの雨の中を歩いて、AGOまで到着。
そしたら・・・もうね。
人!人!人!
30分以上は確実に雨の下で待たなきゃ入れません。
いくらタダだからって、美術館に雨の中並んでまで入ろうとする!?
さすが、芸術好きなトロントの人たちです。
むしろ他にすることが無いのかしら?
そんなわけで、一人30分並んで、中に入るキャシー。
木の温もりを生かした建物に、所狭しと作品が並んでいます。
もうどこから見ればいいの?って感じ。
とりあえず、聖書や神話関連の油絵から見始めたのですが。
見入っちゃって、数個のブースを周っただけで、1時間経過。
途中から、クィアガールちゃんたちとも合流したのですが。
なぜかみんな現代アートにしか興味が無くて。
興味の無いブースにばかり連れて行かれるキャシー。
現代アートって斬新で、そこから時代性や社会性が読み取れるのは面白いんですが。
見入る作品があまり無いので、キャシーは油絵や彫刻のがスキです。
本当、美術館は友人と見るものじゃないです。
その土曜日では、見たいものが全部見れなかったキャシー。
次の日曜日、早起きして、リベンジ!
こんな早くに人居ないだろと思ってたら・・・。
土曜日の倍!!!
今度は1人で1時間並んで、やっと入れたキャシー。
しかし、今回こそしっかりと見たい作品に目を通せました。満足です。
この美術館の売りはなんといっても。
ヘンリー・ムーアーの作品の数の多さです。
このヘンリー・ムーアーの作品が並んだ広い一室の雰囲気は異様でした。
ちなみに、長崎と広島に落とされた原爆をモチーフとした彼の作品もあり。
それが特設室で、原爆の映像と共に展示されていて、物凄く見ごたえがありました。
ちょっと不満だったのは。
クィア・アートがほとんど無かったことです。
トロントではゲイやレズビアンがモチーフとされた現代アートがかなりあるのに。
それが一個も、正確に言えば地下のトイレの壁以外では、見かけることができませんでした。
地下のトイレだけだなんて、悲しいわ。
ちなみに、土曜日に5時間歩き回ったキャシー。
再び行った日曜日も、5時間滞在していました。
大切な週末の10時間も芸術に費やしちゃうなんて・・・これモテないわ。
でもいいの。そんなジブンガスキ!
まぁ、何はともあれ、芸術が好きな人は。
リニューアルして綺麗になったAGOに、ぜひ訪れることをお勧めします!