来週のQueercab で披露するパフォーマンスがなかなか決まらず。
金曜日の夜なのに、クラブも行かずに、クィアガールちゃんと打ち合わせに明け暮れるキャシー。
コーヒータイムで1時間議論しても飽き足らず。
チャーチ通りのスターバックスに入る2人。
2階にある長いソファーに座ると。
打ち合わせに飽きたキャシーがゲイのフリーペーパーに手を伸ばす。
トロントのスターバックスはかなりゲイフレンドリーで。
パレードやイベントでは、かならずブースを置いているし。
チャーチ通りのスターバックスに置いてあるフリーペーパーはほとんどゲイもの。
ふと開いたページに、HIVのコラムがあって。
自分が来週やる予定のHIV/STIのワークショップに使えないかと。
クィアガールちゃんと話しておりました。
その流れで、クィアガールちゃんがふと。
「早期発見時にHIVを完治する薬があるって聞いたけど、本当?」
って聞いてきたので。
答えようとした瞬間・・・。
僕の後ろから。
「ない!」
って声がして。
えええ?
誰?
とか思って、振り向くと。
同じソファーに座っていた中年の白人のおじさんでした。
何かHIVの専門知識とかお持ちなのかしら?
とか思って。
話を聞いていると。
「HIVは政府が作り上げたでっちあげだ!そんなものこの世界には無い!」
とか主張し始めるおじさん。
うう・・・ん。
えええ・・・っと。
返す言葉に困って。
クィアガールちゃんの方を見ると。
フリーペーパー読みながら、シカト決め込んでる!!!
ちょっと、あたしにおじさんの相手しろって?
おじさんはそのまま止まらず・・・。
どう政府がそれをでっちあげて。
どのように金稼ぎをしていて。
自分がどのようにそれを知って。
さらになぜかマクドナルドまで例に出して語りだし。
専門用語だらけで、どんどん議論を展開されるので。
全然ついていけないキャシー。
クィアガールちゃんが助け舟を出してくれるのかと思ったら。
「彼、英語できないのよ。」
って挑発口調で、いかにも時間のムダよ的な感じで。
おじさんに言い放つクィアガールちゃん。
おい!!!
すると。
説明するのを諦めたおじさん。
しかし。
15分後、急に荷物をまとめだして。
去り際に、急に怒り出し。
「君たちはバカだ!」
「何も知識を取り入れようとしないバカだ!」
っていきなり罵ってきて。
あわわわ・・・。
もうめんどくさいので、フリーペーパー読みながらシカトしていると。
「君たちに文字を読む権利は無い!それは頭のいい人が読むものだ!」
などと、まだ懲りずに罵ってくるおじさん。
最後に。
「$10000もらおうと、君とはファックしないよ。」
とクィアガールちゃんに怒鳴って。
ブツブツ言いながら、出て行きました。
キャシー、唖然。
もうちょっと自分に英語力があったら、どういう理論かを理解して。
ちゃんと議論もできたであろうに、ちょっと残念。
にしても、アメリカから来たらしいこのノンケのおじさん。
金曜日の夜に、ゲイタウンのスターバックスに何やってるんだか。
そういえば、こっちのカフェって、よく知らない人が会話に混じってきます。
キャシーは覚えているだけで、これが3回目!
めんどくさいのが嫌な人は、カフェで議論するのを控えましょ(笑)
あの後、クィアガールちゃんを宥めるの大変だったんだから・・・。