忙しくて、放置気味だったうちのカレッジのゲイサークル。
そういえば、副会長だったキャシー。
友達から。
「キャシーのサークル、最近どうなの?」
って聞かれても。
「え?サークル?」
とか、聞かれてもすぐにピンと来ないくらい責任感無くしてました。
いけない。いけない。
そんな今日は、カレッジのサークルデーでした。
つまり、日本の大学の新学期のサークルの勧誘みたいな感じです。
カナダの教育機関、特にカレッジは入学システムがかなり柔軟で。
1月、5月、9月と始まるコースがそれぞれあって。
それ以外の夜間クラスや、短期クラスなど、めちゃくちゃ充実しています。
そんな学生たちが年間通して入れ替わるもんだから。
サークルの勧誘もけっこう不定期に行っております。
副会長なので、顔出さないのも悪くて。
お昼の1時間だけ、テーブルに座って勧誘活動をしたきゃシー。
笑顔で。
「はい~!元気~?クッキーとか好き?飴もあるよ。」
って超営業スマイルしてたら。
けっこう人が集まってきて。
でもみんな明らかに、ゲイサークルって理解しないで近寄ってくる。
ちょっと世間話して。
「ところで、これなんのサークル?」
って痛い質問をしてくる学生さんたち。
もう、名前にもRAINBOWって入ってるし、レインボーフラッグ飾ってるし。
察してくれよ・・・。とか思うキャシーですが。
答える以外にすべも無く。
怯みつつも・・・。
「ゲイ・レズビアンとか、トランスジェンダーとか、その友人たちのサークル。」
ってビクビク答えるキャシー。
本当、どんな顔されるか想像するだけで怖かったです。
で、意外に多くの人が。
「ゲイじゃなくてもいいんなら、入りたいんだけど。」
ってサークルに参加してくれて。
友好的だけじゃなく。
興味まで示して、活動に参加したがる彼らに少し戸惑うキャシー。
本当、カナディアンの懐の大きさにはたまに驚かされます。
中には。
「え?ゲイ?参加しない。そんなん入りたくないよ。」
ってやたら否定しながら逃げていく人や。
「僕、虹って信じないんだ。」
って議論を持ちかけてくる人も居て。
「なんで?僕は虹大好きだよ。」
ってキャシーも返しちゃって、本当に議論になったり。
イケメンのゲイの男の子が2人がサークルに入ってくれたし。
ジュルル・・・(ステレオタイプなゲイのジョークです。)
なかなか思ってたより楽しい1時間になりました。
それに、9月に勧誘してた時は、全然うまく話できなくて、役に立たなかったのに。
今日は、全然自分ひとりでもこなせて、ちょっと自信も持てました。
ちなみに、これでうちのサークルの参加人数は・・・。
約100人近く!?
えええ!?
そんなに?
いつもミーティングに10人しか来ないのに?
まぁ、キャシーも授業の関係で行ってないんだけど。
驚くのが、100人が100人全員性的マイノリティーではなく。
半数くらいは、性的マイノリティーに友好的な異性愛者の人たちってこと。
正直、ゲイたちだけで騒ぐのもそれはそれで楽しいんですが。
違うセクシュアリティーで集まって、何かするのもけっこう楽しいものです。
普段は見えないものが、たくさん見えたりしますから。
日本でもこういうサークルが増えていけば楽しいのになとは思いますが。
異文化の壁さえ未だに厳しいのに、セクシュアリティーなんて、気の遠くなる話ですね。