クラスメートに1人、サウジアラビアの子が居て。
基本的にサウジアラビアから来た留学生はお金持ちが多いのか。
派手なゲイ好き高級ブランドを着こなしているんですが。
その子ったら、今日。
ピンクのボーダーのセーターに。
ピンクのシルク素材っぽいスカーフをなびかせて、登校。
さすがのキャシーも、ちょっと二度見しちゃうくらいで。
この子、ゲイなのかしら・・・。
とか、ついつい気になってしまいました。
授業中に。
turn downを使った文を作りなさいって言われた彼。
何を思ったのか。
I turned my boyfriend down.
訳:私は彼氏を振りました。
と、口走る彼。
キャシー、ちょっと自分の耳を疑ったんだけど。
クラスの静けさからして、本当に口走った模様。
そして、先生に。
「彼女じゃなくて、彼氏?」
って確認されて。
先生も先生で、わざわざ確認するなよ。
って感じなんですが。
その彼ったら。
「違う!それは女友達がこの前言ってたのを・・・。」
とか苦しい言い訳を始めて。
クラスが笑いに包まれる。
先生は先生で、クラスのノリに乗じて。
「だから今日はピンクのスカーフを首に巻いてるんだね!」
っていらないジョークかましてたので。
腹立ったキャシーは、思い切りガン飛ばしておきました。
このジョーク、不思議とクラスでは全然通じてませんでした。
それもそうです。
今時、ピンクや赤なんてオトコ意識の強い北米でもみんな普通に着ていて。
ピンクのスカーフ = ゲイ
っていう方程式は、もはや通用しなくなっています。
それにしても、彼が付けてたのはゲイしか身に付けないようなのだったけど。
こうすると、ゲイだ!
っていうのって、けっこう巷で溢れていて。
日本だと、アバクロのピチピチ原色ポロシャツを着た短髪マッチョさんとか?
これも古いのかしら。
ゲイコミュニティーの中でよく言われるものならまだしも。
ノンケたちの間で言われるものは大体旬を過ぎていて、もう既に流行っていないことが多く。
ゲイの間で流行ったものが、数年後にノンケの間で流行るのもよくあることなので。
そんなゲイはこれだ情報を鵜呑みにすると、みんなゲイに見えてしまいます。
ゲイだって知られたくないとき、そういったしるしになるモノはできるだけ身に付けませんが。
ゲイだって知ってもらいたいときは、過剰に武装して出かけるキャシー。
今日も、今週の同性婚非合法化へのデモ運動に身に付けられそうな。
何かゲイの象徴となるようなアイテムが欲しいな。
って思って。
赤いマフラーを買ったキャシー。
赤いマフラーって。
エイズ啓発の象徴、レッドリボンにも似ていることから。
けっこう北米ではオープンなゲイが身に付けているって友達に教えてもらったんですが。
真相は定かではありません・・・。
で、家に着いたら、メールが届いていて。
デモ活動中止って!!!
えええ・・・。
せっかくいろいろ用意したのに。
まぁ、いいわ。11月末にある国際エイズデーの行進に持ち越すわ。
そんなわけで、いろいろと溢れているゲイのしるし。
これって、そもそも、実は出会いの場が限られたゲイたちの暗号でもあるんです。
キャシー、これには疎いので、全然機能しませんが・・・。